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未だに離れてくれないし、ガッチリ抱き締めているのを剥がそうとしたら睨むから怖いんだよ……………。
まぁ嫌なわけじゃないから良いんだけどな、神経をすり減らしてる気分だよな。
「ゆぅ………キスしよ///」
俺が今の感想を吐露していたところに、何を言い出したかと思えば、キスだと?
体勢からして麗が俺を見上げている、まぁ上目遣いなわけで、
純粋かつ清純な俺にはこの状況ですら恥ずかしいというのに、そんな恥ずかしいマネができるか!
「だまれ、そんな恥ずかしいマネができるか。お前も言いながら照れるな。」
照れ隠しのつもりなのか、少し声を荒げる裕太。
そう言う裕太の返答に麗はというと、
「むぅ………ケチ……。」
俺はケチじゃないからな、ただ硬派な好青年なんだよ。
しかも抱きつきながら拗ねられても、どうしたいのか分からんからな。
「じゃあ降りるか?飯を作るには丁度良い時間だからな。」
そう言って立ち上がったのはいいんだが、何か麗が離れてくれないんだ……………、
「降りない……でも、お腹減った……。」
ん~~降りたくない、でも腹は減ったと来た、俺にどうしろと?
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