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「あれ?麗いないの?」
入って来るなり麗を探し出したのは、もちろん西井なんだよな。
ホントに過保護だな、なんて思う裕太。
「西井は保護者の域に達しているな。麗なら2階に居るんじゃないか?」
その俺の発言を聞いて2階へ上がって行ってしまった西井。
「よぅ水元よ、立つのもなんだから、座ろうぜ。」
なんて言いながら右手の人差し指でリビングのテーブルを差しながら言った。
「あぁそうだな、俺はコーヒーでいいよ。」
「はぁ?、人の家に上がり込んどきながら、コーヒーを要求するのか?てめぇは緑茶でも飲んでろ。」
ホントに亮の前に緑茶を置いてやったよ。
マジかよ?みたいな顔をしていたが、そんな事知らねー。
そうしてるとトントントントンと言う2階から階段を降りてくる音が、
「いや~麗が無事でよかったわよ。」
なんて言いながらリビングに入ってくる西井、
俺が何かやらかしたんじゃないかを疑っていたんだな………。
やられた側なんじゃないかと内心言い返してやったが、 口には出さないでおこう。
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