俺の誕生日プレゼントは・・・

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「どれくらい狼になったの?」 「それはもう・・・・っていうくらいです」 もう泣きたい……。 怜香は隠すということを知らない。 秘密も……豊満なあれも……。 すいません、自重します。 「進もなかなかやるね。もし一緒に暮らすなら怜香、気をつけたほうがいいよ」 気をつけたほうがいいって何をだよ。 ってか、まだ一緒に暮らすって決まってないし。 「はい。でも、進さんならいい……です」 もうめちゃくちゃ。 俺と、怜香と麻美の間には線があって、その線を越えると次元が違うんだ。 わけのわからないことを言う自分に苛立ちを覚えた。 とにかく言いたいのはこの二人がかなり危ないこと。 相乗効果でより危険度が……。 「そうだ、私も進の家に行ってみたいな。だめ?」 上目使いという名の最終兵器。 もしこれを使ったのが怜香だったら、俺は狼と化すだろう。 多分ないけど。
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