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「桜庭綾乃(アヤノ) どっかで聞いたことない?」
「そ、それって……雑誌に載ってるあの綾乃さん?」
「うん」
衝撃的事実を聞いた麻美は一瞬下を向いたかと思うと、目を輝かせて見つめてくる。
「どうしてもっと早く言ってくれなかったの?」
「別に言うことでもないかなって思って」
それから家に着くまでの10分間、姉さんのことで色々質問された。
姉さんって結構有名人なんだな。
「ただいま。姉さんいる?」
俺が呼んでから2秒で姉さんがやってきた。
そして姉さんを見た麻美の顔は感動でいっぱいって感じだった。
「本物の綾乃さんだ。あの、私松永麻美って言います。いつも綾乃さんの雑誌は見てます」
「あ、ありがとう。麻美さんちょっと待っててね。進、ちょっと来なさい」
姉さんに呼ばれのこのこと付いていく。
それよりさっきから麻美の目が眩しい。
すごいファンなんだな。
「麻美さんって誰?」
「風紀委員の委員長で、今日俺の家に来たいって言ったから連れてきた」
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