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それから少しだけ麻美について姉さんに話した。
「なるほどね。よし、決めた」
姉さんの閃きに良い物があったことがない。
麻美に何もなければいいけど。
「麻美さん、ちょっと私の部屋に来て」
麻美は快く返事をして姉さんに付いていく。
何もなければ……ってなんでこんなに心配してんだろうな。
「進さん、麻美さんとベタベタしすぎです」
怜香が寂しそうに呟いた。
確かに家に来るまでの間麻美とばかり話していたし、麻美が何度かボディータッチしてきた。
すっかり怜香のことを忘れていた。
正直、罪悪感しか出てこない。
「ごめんな。なんか浮気みたいになっちまったな」
「誰もそこまで言ってません。もしかして浮気してたんですか?」
墓穴を掘るとはまさにこのことだな。
怜香は一歩ニ歩と詰めより問いただしてくる。
勘違いは良くないよ、勘違いは。
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