俺の誕生日プレゼントは・・・

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それから30分後、怜香はまだ俺の頬で遊んでいた。 そのうち腫れるんじゃね? 「進? 入るよ」 なんて呼ばれても俺の意識はこの世になかった。 楽園という名の怜香のひざ枕にいた。 あれ、怜香のひざ枕という名の楽園? どっちでもいいか。 「ほぉ、寝ちゃってる。可愛い寝顔」 「私もそれ思いました」 「しかも幸せそうな顔で」 そして俺は目を覚ます。 というより起こされた。 目を開けると視界には手だけ、頬は突かれている感触。 よく見れば三人で俺の頬を突いていた。 「何やってんの?」 「見ればわかるでしょ。あんたの頬突いてんの」 そりゃ見ればわかる。 俺の聞き方が悪かったのかもしれないけど、本当に聞きたいことは別にあるっての。 「進も起きたし、私は帰るよ。 それじゃ綾乃さん、また今度」 「うん。気をつけて帰ってね」 麻美は一礼すると俺の部屋を出た。 また今度ってことはいつか会うのだろう。 もしかしてモデル関係で? まさかね。
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