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「いやぁ、麻美って子は可愛いね。私の事務所でもトップに立つくらい」
はい、決まりました。
姉さんは麻美をスカウトしたな。
まぁ決めるのは麻美自身だから、俺は何も言わない。
「そっか。そうだ、姉さんちょっと出掛けてくる」
「うん、行ってらっしゃい」
「怜香行くぞ」
怜香の手を引いて歩きだした。
向かう先はもちろん怜香の家。
「怜香さん、榊原家へと案内してください」
「あ、はい。でもまだ何も揃ってないんです。お茶とかもなくて」
「大丈夫だから」
そんなこと気にしなくていいのにな。
そういう対応はやっぱり大人だ。
どれくらい歩くのかと思ったら、家を右に歩いて一回右に曲がり、しばらく行って左に曲がってすぐのアパート。
その時間約3分。
「近ぇー。ってかこんな所にアパートあったんだな」
まぁ自分の家の周りに何があるかなんて、あんまり興味ないけどね。
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