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偶然?
読心術?
「なんで?」
「さっきからじっとあの部屋を見てるからです」
偶然でも読心術でもなかった。
単に俺の好奇心が態度に出て、それを見て気付いただけ。
俺って結構単純?
……色々と騙されないようにしよう。
騙されたことなんてないけど。
「すっげぇ気になる。ねぇねぇ、って話し掛けられて、やっぱりなんでもない、って言われた時くらい気になる」
「わかりました。見せてあげます」
あ、軽くスルーされた。
良い例えだと思ったんだけどな。
場はしらけることなく進む。
怜香はゆっくりながら部屋のふすまを開けた。
俺は怜香の隣りに立って部屋を覗いた。
そこは白が基調の寝室だったのだけど、すぐにある物に目が行く。
クローゼットの上や周りにあるディズニーの人形などなど。
そして一番インパクトがあったのは、ベッドの枕元にある、俺が以前あげたと思われるスティッチの人形があった。
「隣りの部屋と違って可愛らしい部屋だな」
やっぱり怜香は照れた。
そんな怜香も、この部屋も可愛かった。
そして俺はある作戦に出る。
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