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「枕もーらい」
いつも怜香が俺の枕をベッドごと占領するように、俺は怜香のベッドに飛び込んだ。
「あっ!! やめてください。枕に顔埋めるなんて、進さん変です」
「怜香、今の俺みたいな人を変態と言うんだ。わかった?」
怜香は不思議そうな顔で一応頷いた。
今の俺はまさに変態さ。
だって、怜香の枕良い香りの塊なんだし。
そりゃ変態になっちまうよ。
「も、もういいじゃないですか。恥ずかしいです……」
フヘヘ、照れる怜香は可愛いぞ?
そして俺は気付いているぞ?
俺は変態だ……。
「なんか満足した。ソファに座って話そうか」
自己チュー最高!!
……こんな自分が嫌だ……。
怜香に嫌われないためにも色々頑張ろう。
「それにしても怜香の枕は良い香りがして、俺は好きだ」
「え、そうですか? ありがとうございます」
こんなに純粋に笑う怜香を見るとつくづく思う。
変態でごめんなさい。
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