入学式と初めての出会い

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「なんか緊張するな……」 俺は今ベッドに置いた黒崎高校の制服に向き合っている。 明日はついに入学式。 俺は中学の友達が誰も行かない高校を敢えて選んだ。 そうなるとなかなかの進学校で、事前に買った参考書のレベルはとても難しい。 充実した学校生活を送るために俺は決意を胸に…… 「進、何やってんの?」 「ノックなしで入ってくんなよ。びっくりするだろ」 ノックなしでドアを開けるならまだわかるけど、姉さんはドアを開けた瞬間真後ろにいるからかなり驚く。 「可愛い弟を思うが故じゃない。そんなに怒りっぽいと女の子に嫌われるよ?」 そりゃ、嫌われるよりは好かれたいけど、普段の生活に支障がなければ嫌われることは苦ではない。 「それで、何しに来たんだ?」 後ろから抱き着いてくる姉さんを払いながら言った。 健全な高校生にソフトツインマウンテンの刺激は強すぎる。 まぁ、姉さんのは不思議と慣れたことで……
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