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もし俺が怜香の好みに合わない人なら変わればいい。
自分を固定するのではなくて、怜香の好みに合わせて自分が変わればいい。
もっと早く気付けバーカ。
「進さんは私の理想とする人でした」
でした?
過去形ってことは、今は違うのか。
「でも一つ足りないところを見つけました。進さんには自信という物を持っていません。進さんは自信を持つべき人です」
自信ですか。
俺にはそんなもの全くない。
「少しだけでいいんです。自分のことを否定しないくらいの……」
自分を否定したことなんてないと思ってなかったけど、どうやらしているようだ。
怜香はそんな俺をあまり好かないのか。
でも、だからって自信を持てと言われてもすぐには無理だな。
「わかったよ。少しずつでもいいか?」
「はい」
ありがとう怜香。
ってことでもう一回聞こう。
「俺は怜香の好みの人になれているか?」
「はい!! 私の理想の人です」
かなり照れてしまう。
これならすぐに持てそうだ。
でも持ちすぎないように、難しいけど頑張っていこう。
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