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そんなに驚かれるとは思わなかった。
まぁいいや。
作戦は成功だったし。
「ってか、驚きすぎじゃない?」
「進さんがいるとは少しも思ってなかったですから。進さんは朝弱そうでしたし」
実際、俺は朝弱いんだよな。
でも怜香を驚かすために頑張ったわけだし。
俺ってSなんだろうな。
「もうどうでもいいじゃん。早く行こうぜ」
俺は手を差し出しながら言った。
「そうですね」
怜香は応えるように俺の手を握った。
今日も怜香の手は暖かい。
こうして怜香と一緒に学校へ行けるとは、夢じゃないよな?
「怜香、ちょっと俺の頬抓ってくれ」
「いきなり何ですか? もしかして進さん、Mだったんですか?」
若干引いた目で見ている。
かなりショックなんだけど……。
「違う……。これは夢じゃないかと確認しようと……。やっぱりなんでもない。僕はMです」
気持ち悪い発言からか、別の何かからか、怜香は俺の手を強く握った。
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