俺の誕生日プレゼントは・・・

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「へぇ、いいなぁ。そうだ、あなたの名前は?」 「俺は一年の桜庭進」 「私は桜花高校二年生で高木愛。こっちは同じクラスの山本里奈」 高木さんに山本さん。 山本さんはちょっとおとなしめなんだ。 悪く言えば無口だけど。 二人と話しているうちに30分経っていた。 話の内容の99%は俺と怜香について。 質問責めだったってのもあるけど、話し出すとつい止まらなくて。 残りの1%は二人の恋愛について。 その会話は5秒も経たずに終わったけどな。 そんな感じで話していると怜香がようやく出てきた。 その顔はあまり良いとは言えなかった。 「進さん、お待たせしました」 怜香さん顔が、特に眉辺りがひくついている。 正直怖いです。 「あ、うん」 「もしかして進くんの彼女の榊原怜香さん? 綺麗な顔立ちだね」 日頃褒められると弱い怜香が、今回は怯まなかった。 「ありがとうございます。もう帰るんで失礼します」 怜香は俺の腕を引いて無理矢理俺と歩きだした。 やっぱり怒ってるか……。
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