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俺達はとりあえずこのアーケード街を回ることに。
たまに店に入ったりして時間は過ぎていく。
俺達のデートは大体こんなもん。
だから俺はいつものデートと変わりない物だと思っていた。
「進さん、次はあの店行きましょう」
「あ、あぁ」
怜香がいつもよりテンション高いのが気になる。
久々のデートだからかもな。
まぁ、テンションが高いことはいいことだ。
楽しくってしょうがない。
そんな感じでアーケード街を回っていると2時間も経っていた。
こんなに長いのは初めてだけど、それなりに楽しかったしまたお揃いの物も買えた。
「4時か……。次はどこ行く?」
「もう帰ります」
耳を疑うって言葉、本当なんだな。
確かに聞こえた、もう帰ると。
もしかして楽しくなかった?
俺が何かいけないことをしたのかもしれない。
「怜香ごめん……。怒らせたなら謝るよ」
何をしたのか思い付かない。
怜香はずっと笑顔だった……俺が気付かなかったのか?
「どうして謝るんですか? 私は帰って夕飯の用意をしようとしたんですよ?」
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