俺の誕生日プレゼントは・・・

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「えっ? 夕飯?」 またもや耳を疑った。 なんのことかさっぱりわからない。 とりあえず怜香が怒ってないだな。 良かった。 「今日は私が進さんの夕飯を作るんです。お母さんやお姉さんには許可はとってあります」 まぁ理由はわかった。 ってか納得できた。 怜香さん、驚かさないでください。 「な、なんだ。それなら早く言ってくれよ。勘違いしちゃったよ」 「勘違いですか?」 「怜香が怒ったんじゃないかと。いきなり帰るって言ったから」 俺が謝った理由を聞いた怜香は笑った。 それは少し失礼な気がするのは俺だけか? まぁいいや。 「すいません。でも、そんなつもりはなかったんですよ?」 「わかったよ。怒ってないって聞いて安心した。さぁ、帰ろう」 また手を繋いで帰った。 俺の家ではなくて怜香の家に。 「ただいま…でいいのかな?」 「いいんじゃないですか? お帰りなさい」 うわ、なんかそのセリフ良い。 ご飯にする? それともお風呂? それとも…… 的な展開を想像してしまった。 いつかそんな日がくるといいな。
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