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「とても似合っててカッコイイですよ。進さんは何着てもカッコイイですね」
「ありがとう、めっちゃ嬉しいんだけど。また今度着るよ」
「はい。あ、そろそろ夕飯の支度しますね?」
怜香はソファから立ってキッチンに向かった。
俺はもらったジャケットを脱いで袋に入れた。
それをソファの横に置いて怜香の所へと向かう。
「何か手伝うよ」
「だめです。進さんは座っててください。すぐに出来ますから」
怜香にそこまで言われると座るしかない。
誕生日をこうして祝ってもらったことなんてない。
だから誕生日なんて別に良いもんじゃないって思ってたけど、キッチンに立つ怜香を見るとそれは考え方次第だなって思う。
俺は何をするでもなく怜香を見ていた。
なんか新婚の夫婦って感じだ。
「奥さん、今日の夕飯は何?」
「奥さんって私達結婚してませんよ?」
「いいじゃん、そっちの方が雰囲気出るから。それより何々?」
照れてる照れてる。
可愛いですな。
惚れ直してしまいそうだ。
奥さん云々はなしにしてもな。
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