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俺は何も言えない状態で、沈黙を破ったのはその美少女だった。
「あなたは……他の男子にはない輝きを持っています。興味深いですね」
第一声がこれです。
ストレートすぎて何とも言えない。
俺からしたらあなたの方に興味深いです。
「本当ですか? 私信じますよ?」
この美少女は何を言っているのだろうか?
全く検討もつかない。
「美少女なんて嬉しいですね。
それより私が何を言っているのか、実は私読心術が出来るんです」
読心術
読んで字のごとく心を読む術。
つまり俺が考えていたことは筒抜けだったわけね。
「なかなか面白い技持ってるな。俺の名前は桜庭進、これからよろしくな」
俺は純粋に面白いと思ったから言った。
それを聞いた美少女は驚いた様子で俺の前の席に座ってこちらを向いた。
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