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「そう。でもだめ。イかせたげない」
神業ともいえる速業で、ズボンと下着を脱がした。そして、何処からか持ってきたのか紐で俺自身の根元を縛りやがった。イク寸前のソレは、もうパンパンで縛られたから痛かった。
「や…いた…」
「こんなんで痛いなんて言ってたらどうすんの。先のことだったらもっと痛いかもなんだから」
先……?ああ、シちゃうのか。好きでもない相手と。…初めてを劉夜以外にあげなきゃなんないの?
てか、劉夜いつもキスだけで触って来なかったよね…あの彼女で充分なのかな。だったら何でキスするの?彼女がさせてくれないから。俺は性欲処理?
自問自答してたらネガティブになって、悲しくなった。涙も出てきたよ。
「え…ねぇなんで泣いてるの?俺なんかした?ねぇ」
西木は黙りこくった俺を観察していたのか、目隠しからはみ出た涙を見てオロオロしていた。
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