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「そういえばさ祐希、劉夜と付き合ってんでしょ?どうなの。することはシた?」
「変換可笑しいぞ。…やってないよそんなの」
時間は進んで昼。教室でモグモグ昼飯食ってたら、竜貴が変態発言。
「うっそ!うわー耐えてんね、アイツ」
パンを吐き出しそうになりながらも、言葉をつむぐ竜貴が可笑しくて俺は笑った。その半面、切なくもなった。
「劉夜が、浮気、してるんだ」
俺に釣られて笑ってた竜貴の表情が、一変した。
パンが手から滑り落ちて、床に落ち、乾いた音がした。
「うそ…劉夜が…?ベタ惚れなのに?」
「んな訳ないじゃん。だったらなんで女の子とキスするの?なんでコソコソしてるの?」
──何で?
ベタ惚れだったら四六時中俺と居る筈なのに。
つか、何でウダウダ考えなきゃいけないの?
「…あー!もう!なんで俺が劉夜如きに考えなきゃなんない!」
机を思い切り叩いたら、竜貴がビックリしてた。そりゃするか。
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