小さな異変

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―――――――――――― 「シュウ君 それは僕のお肉……」 「じゃあお返しにタマネギあげる!『ブツブツコウカン』って言うんだよ?」 シュウ君は元気だ 食べ始めてから小一時間、食べながら喋り、喋りながら食べている 「桜さん 僕の栄養分がどんどんシュウ君へと流れて……って、どうしたんですか?」 隣に座る彼女を見ると、食事にも手を付けずにボーッとしていた 「桜さん?」 僕は彼女の肩に手を置き顔を覗き込む 「……ん?あっ…な、なに?」 僕に気づき、彼女はぎこちない笑顔を作る 「あ、いえ ボーッとしてたからどうしたのかなー…と」 こういう彼女を見たことが無いから心配になる 「大丈夫よ♪ 温泉に入って少し疲れが出ちゃったのかもね」 彼女はそう言っていつもの様に僕の頭を撫でる 「あ!いいな!僕も撫でて!」 その様子を見ていたシュウ君が僕と彼女の間にグリグリと入って来る 「なんだぁ シュウ君も意外と甘えん坊なんだね~」 彼女は茶化しながらもシュウ君の頭を撫でた 「えへへー」 シュウ君は嬉しそうにに笑い、そして“ついで”とばかりに ―むにゅ 「凄い柔らか…」 ―スパン! 「あだ!」 「それはまだ早い」 僕には平気で触らせるが、シュウ君にはまだ早いらしい
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