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歌にしても詩にしても
生きた軌跡があればこそ
繋がって、重なって
楽しく弾んだり
切なく響いたりするんだろう
通じるから分かち合え
共感するから涙がでるんだろう
僕にはまだ解らない
四季を歌う喜びも
愛を奏でる旋律も
生きる意味を叫ぶ言葉も
別れを嘆く悲しみの詩も
僕が知ってるのは真っ白な雪
ただの白い結晶の群れ
降り、積もり、消えるだけの…
だから僕は歌えない
朝も、夜も
その間に在るはずの様々を
だから僕は歌わない
過去も、今も
その間をまだ埋めることが
僕にはまだ出来ていないから
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