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和室!そして畳!
僕の目に飛び込んできたのは日本人の『和』の心
独特な匂いは青々しく、なんとも言えない解放感に胸が踊った
本やテレビからの情報では感じることの出来ない五感の刺激を、今僕は嬉しく思う
「うーん!転がりたい!」
彼女は荷物を部屋に運び、身体を目一杯伸ばす
開いた襖の先には陽に光る漆塗りのテーブルに四つの座椅子
座椅子の上には異様に膨らんだクッションが置かれていて、僕の好奇心を刺激していた
「えーと…一応、ザックリ当館の説明する流れなんだけど…」
テーブルの前で正座し、畳で転がる彼女とクッションで戯れる僕を苦笑いで眺める静江さん
「「あ……いたんですね…」」
すっかりその存在を忘れていた僕と彼女
「ふふふ、でも桜ちゃんのそんな笑顔が見れて……本当、嬉しいわ」
静江さんの言葉には重みがあった
僕の知らない彼女『時間』が重さとなって僕にのしかかる
「今は六花がいてくれますから」
彼女の言葉に僕は思わずクッションに顔を埋めた
なんだろう?
ちょっと照れくさいかも
「あらら、彼氏照れちゃったわよ?やっぱり女は男で変わるものねぇ」
ふふふと笑い、静江さんは微笑ましげに目を細めた
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