第一章

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「…へ?」 「なんでもない…」 また少し俯き加減に彼女は そう呟いた 仕草がおしとやかだなぁ…… 「そっか、なら良いんだけどさ!」 「うん、キリト。ありがとう」 そういや彼女は何で 俺の名前知ってるんだろ? もしかして俺のファンとか? 「何で知ってるのか知りたい?」 「!」 俺今考えてただけだよな… そうかエスパーか! エスパーで俺の事調べたのか! 「ふふっ何でかは秘密かなぁ…… でも私はエスパーじゃないよ そうだ、呼ぶのに困るし 名前は教えといた方が良いよね」 「え?あっ…うん、」 「私はサード、この姿で君に 会うのは初めてだね」 「前に合った事あったっけかな?」 「それはキリトが 思い出してくれないと」 俺は考えたこんな綺麗な娘に 何時合ってたんだ? …ダメだ思いだせん。 「残念だなぁ…でもまぁ良いや 分かんなくても別に支障は 無いわけだし。」 彼女は少し悲しそうにまた俯く 本当に絵を見てるみたいだ 「ハハハゴメンな…、」 「ううん、大丈夫… それより私の頼んだ事について なんだけど…」 真剣な目つき、彼女の眼差しに 見入ってしまう俺が居る 虜になってしまいそうだ、 「そうそう、それ凄い気になってたんだけどさ」 「アナタの友達… 名前は伏せるね、実は」 …ードクン 突然頭に激痛が走る 俺は頭を抱えうずくまる どんどん痛みが押し寄せてくる 「…ーッ!」 「どうしたの!? まさかこれで限界…? やっと話せたと思ったのに…!」 「ああ"ぁあああ"ああ!!!!」 頭が割れる…! まるで何かで頭が何かで 締め付けられているようだ…! 「ゴメンね…無理させて…!」 頭を抱え込んで暴れる 俺を見てサードがそう言うと サードは暴れる俺の顔をぐいっと 引き寄せ顔が近くなって…… 俺は意識が真っ白になり 次第に遠退いて行った
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