第一章

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恐る恐る後ろを振り向くと、 そこには笑顔だが 口の端が引きつっていて、 どす黒いオーラを放った英語の 担当教師、レベッカ先生が居た この先生、美人で スタイル良いけど、 すーげぇおっかねーの 「キリト・レインロード! サイ=スカーレット! 今は何の時間ですか!?」 レベッカ先生の剣幕に 内心多少ビビりながらも、 俺は持ち前のジョークでかわす 「レベッカ先生ー! 多分英語の授業だと思いまーす。」 「先生!キリトは寝てたから 分かりますけど何で僕まで?!」 サイがあまりに 必死過ぎてちょっと 笑いそうになった まあレベッカ先生の場合、 授業態度悪いと山のような課題 だしてくるしな…… そんな俺を横目で睨みつつ 先生は赤い縁の眼鏡を 少し中指で上げてゆっくりと話す 「キリト君、あなたはそれが 分かっているならしっかり勉強に 集中するべきです、でないとまた 赤点になりますよ?」 「赤点補習ダルス……。」 「何か言いましたか?」 俺がボソッと呟くのを先生は 聞いていたようで禍々しいオーラ が一層黒さを増した…… さらに先生は話を続ける 「それとサイ君!あなたの場合、 勉強は出来ているのですから、 もう少しだけ、授業態度を 良くして下さい……良いですね?」 「分かりましたよ…………先生。」 「……よろしい! では授業を再開します。 尚!キリト君には、課題を特別に 用意して置きますからね!」 「うげ……ハイ、先生ー……」 やっぱ毎度の事ながら レベッカ先生はおっかないわ……
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