第一章

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それから二限目が 終わった後サイは行った時と 変わらない姿で戻って来た 血塗れとかだったらビビるけどな 「おぉっ!サイお帰りぃ~!」 「サイお前どうしたんだよ~! 話異常に長くね? それともサボりか~?」 「ただいまアリカ! ってちょっと待てってキリト! 僕は君と違ってサボったりとか しないし!」 ネタで言ったつもりだったんだが 若干マジに取られたようだ まあこいつ根は真面目だしな 君と違ってとか差別に入りそうだ いや入るな 「あ、そうだったサイ… さっき言ってた話って何?」 そういえば、と 俺はサイに言われた話を聞こうと して話題を転換した 「んー…ちょっと長く なりそうだしさ放課後 学校裏の公園で話そうか」 「わかった、放課後公園な覚えとく」 「え~?何々?公園に 集まって何するの~?」 アリカが唐突に話に 入って来たので驚いたが 俺は持ち前のジョークで 「バカには分かんない話だよ。」 とあしらって置いた そしてやっぱりアリカは お決まりの如く、 「なによ!このバカキリト! ちょっと気になったから 聞いただけなのに ホントムカつくなキリトは! バカはあんたよこのバカ!!」 幼稚園児かと疑われる位の 短絡的台詞を残して クラスの女子集団へと 戻って行った。 このがきんちょめ…
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