2. 似てる

2/2
前へ
/16ページ
次へ
美保は嵐をじっと見て、首を傾げる。 「でも、髪質はちょっと違うのかな。」 またしても、嵐が驚く番だった。 普通はなかなか気付かない。 髪質が違うといったって、元々は変わらなくて。 染髪やドライヤーの頻度の差が出ているだけで。 誰も気づかない。 二人にしか分からないことだと思っていた。 美保にそれが分かったのは。 美保も楓の少し草臥れた髪を撫でているんだろう。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

63人が本棚に入れています
本棚に追加