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この日から絢菜はずっとフィットの事ばかりを考えていた。
佳乃「お~い。絢菜~。」
佳乃は絢菜の前で手を振ってみるが、全く反応が無い。どうやら完全に車の事で頭がいっぱいのようだ。
佳乃は溜め息をついて絢菜に言った。
佳乃「あんたねぇ、そうやって無機物の事ばっか考えてるから良い出逢いが無いのよ?」
絢菜「あたしはまだ恋愛なんて先で良いや。」
絢菜は笑って答えた。
今度は逆に絢菜が佳乃に聞いた。
絢菜「佳乃は車買わないの?」
佳乃「買えるには買えるんだけど、維持費が問題なのよね~…。」
絢菜「ズバリ車種は?」
佳乃「シルビアかな。とにかく彼と同じスポーツカーが良いの。でも任意保険高くて…。」
絢菜「そうかぁ。じゃあフィットいかが?」
佳乃「ぜーったい無理!」
こんな会話をしながら帰宅した。
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