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帰宅後、家には絢菜1人しか居なかった。
両親は仕事、兄は大学へ行っている為だ。
この家では絢菜が一番最初に帰宅する。
『プルルルル…』
家の電話が鳴った。
絢菜「はい、もしもし。」
‐「絢菜、俺だ。条馬だ。事故起こしちまった。」
絢菜「えー。何やってんのよ。まったく…。」
‐条馬「それがシャレにならない事故なんだ。今から保険屋と警察と俺で話し合いなんだ。また掛け直す。」
そう言うと、条馬は一方的に電話を切った。
絢菜はただならぬ雰囲気を感じ取った。
一体どんな事故なんだろう。
GT-R全損?
2500万掛けた車をタダで妹にあげるような人間に限って、あの動揺の仕方は有り得ない。
人身事故?
それかも…。でも怪我人とか病院とか言ってなかったし…。
もしかして即死の人身事故?
それなら電話なんて掛けてる暇無いはず…。
でも一方的に電話切った所からして無くはない…。
色んな推測が絢菜の頭の中でグルグル回っていた。
と、そこへ
母親「ただいまー。」
母親が帰って来た。
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