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遮光カーテンに太陽の明かりを遮られた、薄暗い室内。
聞こえてくるのは、
衣が擦れる音と
バネが軋む音、
荒れた息遣いと
湿り気を帯びた音、
そして、
「あっあっ!…イィッ」
「…ッ英嗣(エイジ)!」
淫らな、声。
甘い 甘い 悦び。
カーテンの隙間から漏れる昼間の日差しに、眩しげに細められたのか、
或いは一際奥を突かれたことでもたらされた快楽に、濡れた眸を細めたのか。
定かではないが、その表情は扇情的以外のなにものでもなかった。
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