第四章

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「この情報を得るのに、かなりの時間と手間がかかりました。相当、大和屋の店主は周囲にばれぬようにしているみたいですね」 芹沢は舌打ちをした。 怒りが込み上げてきている。 何故、少女は母親と引き離され、母親は酷い目に遭わなければならない? 純粋で無邪気な少女が一体、何をしたというのか。 母親が何をしたというのか。 そして、この事を少女が知ったら、どんなに悲しむことか。 芹沢は静かに口を開いた。 「…平山」 低く、怒りが滲み出ている声だった。 「大砲を出せ」 平山は一礼をした。 「…承知致しました」
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