第四章

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芹沢は千景と千歳を自室に入れた。 平山に指示し、風呂や食事を用意させた。 何から何まで世話をする芹沢に、再び憶測が飛び交う。 (あの女は芹沢先生の女なのか?) (お梅という女は只の遊びなのか?) (あの少女はやはり先生の子供なのでは?) それ程有り得ないことだった。 芹沢がそんなことをするのは。 そんな隊士たちの声に、芹沢は気付いている。 だがそんなことはどうでも良かった。 自分のやりたいことは何がなんでもやり抜く。 結局、それを実行しただけなのだから。 今も昔も、芹沢は変わっていないのだから。
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