2人が本棚に入れています
本棚に追加
私には男の子の幼なじみがいた。
「おい美空(みく)!お前知ってるか?」
このとき私たちは小学三年生だった。
「何を?」
「空色の橋のことだよ」
「空色の橋?」
「そう!百年に一度しか見れないっていう橋のこと」
「…知らない」
「えー知らねぇの?うっわもったねぇ」
「なによ…じゃあ啓太(けいた)は知ってるの?」
「おぅ!知ってるぜ?」
勝ち誇ったように言う啓太にムッとしながらも私は聞いた。
「じゃあ見たことある?」
「いや…それはないけど…」
「ないならそんな偉そうに言わないでよ」
「でも知らねぇよりマシだし!」
「もう…」
最初のコメントを投稿しよう!