幼き日の約束

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私には男の子の幼なじみがいた。 「おい美空(みく)!お前知ってるか?」 このとき私たちは小学三年生だった。 「何を?」 「空色の橋のことだよ」 「空色の橋?」 「そう!百年に一度しか見れないっていう橋のこと」 「…知らない」 「えー知らねぇの?うっわもったねぇ」 「なによ…じゃあ啓太(けいた)は知ってるの?」 「おぅ!知ってるぜ?」 勝ち誇ったように言う啓太にムッとしながらも私は聞いた。 「じゃあ見たことある?」 「いや…それはないけど…」 「ないならそんな偉そうに言わないでよ」 「でも知らねぇよりマシだし!」 「もう…」
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