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のろのろと進む足は重く、いかに自分が家に帰りたくないのかを実感させた。
この感情は憂鬱と称せば良いのだろうか。それとも後悔か。
どちらにせよ嫌な気分だ。
後悔していないかと言えば嘘になるが、腹がたったの事実だし、自分から謝るつもりはなかった。
しかし、どうすればいいだろう。
あれこれと思考を巡らせて、最終的に行き着いた疑問に朝陽は沈んだ。
今彼女を悩ませているものは、今日びの高校生でもあまり悩まない問題なのである。
まして彼女はまだ中学二年だ。
『どうすれば料理が、それも出来る限り早い期間で上達するか』など、彼女のように経済力もない中学生には意外と難しい。
しかし朝陽にはそれを解決せねばならない理由がある。
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