やさしい想い出の作り方

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朝陽は特に本屋によく行く訳ではないが、中が見えない本屋…というより、店にはあまりお目にかかった事がない。 しばらくじろじろと眺めては見るものの、磨りガラスが嵌められた黒いドアからは誰も出て来なかった。 店の名前も変なの。 二番目の印象もその程度だ。 前半の新旧書房、というのはまあ良かろう。名前から察するに、古本と新冊を一緒に売っているのだと思う。 しかし、その次は何と読むのだろう。 りゅうち、あん?と読むのだろうか。 変わった名前だ。 .
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