第二章.月神村

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5人の男の子達が帰った後、自分の部屋に荷物を置いてすぐに私は、お母さんが泊まる部屋を尋ねていた。 “かぐや姫”が何なのか分からないし、何から尋ねればいいのか分からないけど、これだけは聞きたかった。 あの男の子達がお母さんとどんな関係にあるのか? でも… 「あの子達は守護者よ。“かぐや姫”を守護する者達のことを言うの。」 返ってきた返事は余計私の頭を混乱させるものだった。 何から守るの? ??? 守護者? ただの男の子でしょ? 「まぁ、満月はそんな難しいこと考えずに友達でいいのよ。明日から皆と同じ学校に通うんだから仲良くね。」 「……皆?4人の間違いじゃない?」 「何言ってるの?あの子達皆高校生よ。」 う…そ。 あの鴉取棗っていう生意気な奴も高校生なの!? 背が低いと言っても私の身長147センチより数センチ高いくらいだけど…。 小学生か中学生かと思ってた。 「仲良くしてあげてね。」 仏様のように優しく微笑まれれば、私はいやでも首を縦に振るしかなかった。
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