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「なっ!なんでいるの!?」
反射的に傍にある毛布をたぐり寄せる。
目の前にいた者共は様々な反応を示した。
「…お前を起こしに。」
「なぁーんだよ、俺様が起こしに来てやったのによぉ。」
狐村陽一と龍世成海は理由を話す一方…
「早く起きたら?」
「お前さ、早くしないと…遅刻するんだけど。」
大蛇隼人と犬飼晃は布団の脇に立って私を見下ろし急かす。
「お、女の子の部屋に勝手に入るなんて……イタッ。」
「お前はさっさと起きろ!」
急に頭を軽くこずかれる。
枕元には、あの生意気な鴉取棗がいた。
「なっ…!」
なんなのよ!もぅッ!
腹立たしいが、壁にかけてある時計が目に入ればそれどころじゃなくなる。
遅刻するッ!!!
「しまった!寝坊しちゃった!」
慌てて布団から出ると、部屋にいる昨日の男の子達を気にする暇もなく部屋を出て朝食をとりに向かった。
残された部屋では、5人は内心満月に呆れていた。
だから、さっきから遅刻すると言ってるじゃないか…と。
アイツは天然なのか…
いや馬鹿なのだろう。
そんな失礼なことを考え各々も部屋を出た。
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