第二章.月神村

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新しいクラスには守護者と言われていた犬飼晃、鴉取棗、大蛇隼人… 同じ歳の人達は皆いた。 本当は3人に頼むつもりは無かったけど、何故か周りの様子がおかしい。 どこか私に対してよそよそしいと言うか…‥。 よく分からないんだけど。 だから、3人に頼んだんだけど… ねぇ、学校内案内してくれない?って。 「何で俺が、そんな面倒なことしなきゃいけないんだ。」 と犬飼晃。 「大丈夫だよ。この学校広くないから、迷うことはないと思うよ。」 と大蛇隼人。 優しそうだから案内してくれると思ってたけど遠回しに否定される。 で、勿論…鴉取棗は… 「……うざい、消えろ。」 「…………。」 何なのこいつら… ムカつく。 私はただ、周りにあまり馴染めなくて困って寂しくて… せめて顔見知り程度のこの人達なら…って思って話しかけただけなのに…‥。 …いいわよ! そんな態度ならこっちは勝手にしてやるんだから! 私は昼休み、教室を飛び出した。
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