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「という話があるんだよ」 「なにそれ。新渡戸、全然怖くないんだけど」 新渡戸雄介の話が終わると、柏原夏希は頬杖を付いて、不満な顔をしていた。 怖い物を期待していた彼女には、今の話があまりにもつまらなかったらしい。 目で口では言わない怒りを訴えていた。 「夏希ちゃん。その言い方は酷いよ。新渡戸くんは初めて怖い話をしたのだから」 夏希の隣に座っている和泉茜は雄介を庇う。
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