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「さ、佐々木と松代は?」
夏希を恐れた雄介は怖がりである佐々木舞夏と松代津久美に聞く。
いつもなら、恐怖で怯えている2人が珍しく平然としていた。
「全然!やっぱり、賢二くんの方が一番怖いよ」
舞夏がそう言うと、隣の津久美は頷いた。
若草賢二はここにいるメンバーの中で、一番怖い話をするのが上手だった。
賢二が話す怖い話を初めて聞いたときの舞夏と津久見の2人は、涙を流しながら怯え、パニック状態となってしまい、安静にするまで大変だった。
それ以来2人は賢二の怖い話が始まった瞬間、耳を塞いだり泣き出したりしていた。
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