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「隆之は優しいな。賢二、お前はどう思う?」 「そうだね。やっぱり、怖い話をしたいなら、声のトーンをもうちょっと落したり、強弱をつけたりするのがいいよ。あと、怖い話をするとき、怖い迷信や豆知識を話すだけでも変わるよ」 「流石、賢二。怖い話の王者だな」 「王者って程ではないよ」 口ではそう言う賢二だが、顔は正直に照れ笑いをしていた。 皆に褒められる賢二を羨ましそうに雄介は見ていた。
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