きっかけ

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「一目見たときから好きでした! 付き合って下さい!!」 坊主頭をした野球部のエースの河本君が、私に告白してきた。 空は赤く夕焼けで染まっていて、ここは屋上。 学校内では1・2を争う告白スポット。 なんでそんなことを知っているか? そのうち説明してあげるわ。 私は少し困った顔をしてから 「ごめんなさい。 私、まだ誰とも付き合う気ないの」 あくまで申し訳なさそうに言う私。 「・・・・・・そうですか」 ガックリと肩を落とした河本君は屋上から去って行った。
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