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「見てよコレ~♪」
私は手帳を目の前の女の子に見せ付けた。
彼女は幼なじみの皆本 由紀(みなもと ゆき)。
幼稚園からの付き合いで、私の腹黒さを知る数少ない人。
「はぁ~、アンタはまたこんなくだらないことを・・・・・・」
「くだらなくないよ! これは女の価値を計る目安なのよ」
男にどれだけ告白されるか。 それが女の価値だと私は思っていた。
「アンタ、そのうち誰か好きになったら、絶対後悔するよ」
由紀は毎回こう言っていた。
私が誰かを好きになる?
ありえないわね。
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