3968人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんで?」
ニーナが聞くが、マルティスは溜め息混じりに首を横に振った。
「わからない…
ただ、そう思ってるのは俺だけじゃ無いんだ…
他の部隊の隊長も俺と同じ異変を感じているみたいなんだよ…」
「なんか不安になって来たわ…
もし学園に魔物が攻めてきたらと思うと…」
「大丈夫だろ、いざとなったらソフィーちゃんもいるし、直ぐにダークエンジェル軍が来てくれるさ。
それに、有能な生徒がいるじゃないか。」
「そうね、あっ、始業の鐘だ。
授業行って来るね。」
ニーナは慌てて立ち上がり、走って闘技場を出て行った。
マルティスはニーナの姿が見えなくなると、仰向けになり、空を眺めた。
「…最近疲れたな…」
マルティスはそう呟くと、優しい日差しに見守られながら眠りに落ちた。
最初のコメントを投稿しよう!