第十四章 二次試験

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男はセルレイを警戒し、先ず手始めに牽制で魔法を放つ。 セルレイは大剣を一瞬で抜き放ち、魔法を斬り伏せる。 男は魔法を放ったと同時にセルレイに詰め寄り、武器である長剣を横一線に振り抜く。 セルレイは後ろに軽く跳ぶことで長剣を避ける。 しかし男の剣撃は絶えず続く。 セルレイはそれを軽くあしらいながら男の実力を測る。 (…攻撃力も攻撃の組み立てもまぁいいな…次は防御か) セルレイは攻撃の基本を測り終えると一転、今度は攻撃へん身を転じる。 男の斬撃を大剣で弾き飛ばし、逆に攻撃を加える。 男はあまりに突然の攻撃に驚いたが何とか冷静を保ち、セルレイの攻撃を上手く防ぐ。 (…防御もイケるな。 十分ダークエンジェル軍でやっていける) セルレイはそう確信を得ると、突然攻撃を止めて大剣を納める。 「…何の…」 「合格だ」 セルレイはそるだけ告げると、闘技場を後にした。 取り残された男はポカンと口を開け、ただ呆然と立ち尽くしていた。 「…バカセルレイ…勝手に自分だけ納得して…」 試合の一部始終を見ていたレアナは呆れ顔をしながら今度はセルレイの元へ向かった。 「セルレイ!!」 控え室に向かっていたセルレイはレアナに呼び止められ、振り返るが… 「いだっ!!」 レアナのラリアットを食らい、咳き込む。
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