第一章 平和

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「わかんない。 なんかムーア学長に用事があるらしいよ。 私はムーア学長に呼び出されてて、そしたらマルティスさんが学長室に入って来たの。」 「…へぇ…ちょっと様子見て来ようかしら。」 ニーナは今にもスキップしそうな軽やかな足取りで教室を後にした。 「…助かったぁ…」 ミーアは緊張の糸が緩み、その場に座り込んだ。 「全く、もう少し口を慎めばいいのに。」 すこし離れてミーア達のやり取りを見ていたライアが呆れ顔で近付いて、ミーアに手を差し出す。
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