第一章 平和

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「失礼します…」 ソフィーは学長室に着いても、瞼を擦りながら眠そうにしていた。 「おっ、来たか。」 学長室にはムーアが一番奥の学長の席に座り、その向かいのソファーにマルティスが座っていた。 ソフィーはとりあえずマルティスの横に座った。 「…呼び出して悪いな…」 「大丈夫…」 ソフィーは首をフルフルと横に振った。 「そうか、早速なんだが、今日学園が終わったらマルティスと、ガルクス王の元へ行って欲しいんだが、いいか?」 「…ダークエンジェル軍にいる限り…命令は絶対ですよね?」 「あぁ、そうだな。 よろしく頼むよ。」 ソフィーは頷き、立ち上がった。 「じゃぁ私も失礼させて貰います。」 マルティスも立ち上がり、ソフィーと共に学長室を後にした。 「ソフィーちゃん大丈夫か?」 マルティスはソフィーの横を歩く。 「うん、ちょっと眠いだけ…」 「そっか、最近禁術は使ってないか?」 「使ってないよ。 ミナリア隊長にキツく止められてるから。」 「そうだね。」 マルティスは小さく笑った。
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