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「マルティスさんは学園終わるまで何してるの?」
ソフィーは漸く目が覚めて来たのか、声のトーンが上がっていた。
「ん、あぁ…」
マルティスは少し照れくさそうに人差し指で頬を掻く。
「さっきニーナに次の魔法実習の授業に臨時講師で出てくれって頼まれてさ…」
「ふぅん…、ニーナ先生との新婚生活は上手く行ってるんだね。」
ソフィーは意地悪な笑みを浮かべた。
マルティスはバラクセス平原の戦いの後、ニーナと一年の交際を経て、結婚したのだ。
「ば、ばか!!」
マルティスは顔を真っ赤にした。
「へへっ。顔真っ赤だよ。」
ソフィーはアッカンベーをして、廊下を走り出した。
「あ!!」
ソフィーは突然立ち止まり、マルティスの方へ振り返る。
「魔法実習の授業楽しみにしてるよ!!」
それだけ言うとソフィーはまた教室へと走り出した。
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