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駅では救急隊員が担架を持ち、
すでに待機していた
ホームへ、中学生が
宏と車掌に身体を支えられ
ながら降ろされる
「ゼイゼイ…あ…りがとう…
ございました……ゴホッ」
流れ的に、一報を入れた宏は
《連れ》と勘違いされ、
病院へ行く事になってしまう
救急隊員は中学生に名を問う
「大内 智賀です…14歳…」
・・・・・
処置を終え、待合室に出て
くると智賀の両親、そして
まだ素性が知られていない
宏の顔が目に飛び込んできた…
「あ…お世話になりました…」
「娘の為に有り難うございました
・・・このご恩は…」
父親と母親とも一緒に頭を下げる
「いえっ!そんな!でも良かった
ですね♪ではボクは……」
宏はすぐさま、静まり返った
病院から走り去ってしまった
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