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私の名前は西島 凛 (ニシジマ リン)
今日から高校2年生。
運動も勉強も平凡な子。
特技なんか無いし、趣味も無い。
毎日普通に暮らしてた。
「凛、どうしたの?ボーっとして。」
「えっ?」
「恋でもしたかぁ?」
「んなわけないじゃん。」
「そう?親友の私に隠したりすんなよ~?」
この子は一年の時からの親友。
根本 花火 (ネモト ハナビ)
私と違って運動も出来るし、頭もいい。
「あっ、先生見回り来たよ。」
「っ。」
校長のつまらない長話の最中、如月先生が前からゆっくりと歩いてきた。
わ、身長高い…近くで見ると体もがっしりしてる…
「西島。」
「えっ」
「リボンが緩い。」
「あ、すみません…」
いきなり名前を呼ばれてビックリした。
もう生徒の名前覚えたんだ…
私がリボンを直し終えると、またゆっくりと足を動かして後ろへ行ってしまった。
「っ…ふぅ…」
「ビックリしたね、凛。」
「うん、まさか名前を覚えられてるとはね。」
先生に気付かれないよう小声で花火と話を再開した。
「でも、あの先生が初めて呼んだの凛じゃん。」
「やめてよ、それがキッカケで目を付けられたくないよぉ…」
「なら私語は止めることだな。」
『っ…!!』
反対側から如月先生が来ていたのに気付かず、また注意を受けてしまった。
これは覚えられてしまったかも…
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