『バジリスクの卵』

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「それでは次回の展示についてのキャッチコピーと展示計画、リストについても任せましたよ。 今週中に、許可を貰って書類にまとめ提出してくださいね。」 眼鏡を片手で直しながらこちらを見る事もなく、淡々と述べる先輩上司。 もう片方の手は書類にサインを書き込んでいる。 「うぇっ!? だって、まだ必要な展示品を借りられてないんだよ? そんなの無理に決まってるじゃん!」 この先輩はいつものように、無理なスケジュールをさらっと押し付ける。 「だから?」 今度は笑顔でこちらを向いて、そうは言ったが本当は決して疑問系ではない。 それが理由になると思ってんのか、このクズが…位は後ろに続くだろう。
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